2008.05.06 Tuesday
U.S. FrontLine Newsより
ニューヨーク州では今年に入って、毛皮採取を目的とする電気ショックを使ったと殺を禁じる全米初の州となった。
AP通信によると、同法は、ミンクや狐、チンチラ、ウサギなどの動物の肛門や生殖器に電気ショックを与えて殺し、毛皮をはぐ行為を禁じるもの。違反した場合、最高で禁固1年となる。
動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々」(PETA)は、他州でも同様の法律を施行するよう、運動を進めていく計画だ。ただし、現時点では、他州では類似の法案は提出されていない。PETAによれば、電気ショックによると殺はコストが安いため世界中で行われているが、効果がない場合が多く、毛皮をはがされる過程で動物たちの意識が戻ってしまうという。
全米28州にある330の毛皮農場で構成される「毛皮委員会USA」によると、主要な毛皮農場のほとんどは、米国獣医師会が出している基準に従っており、その基準では電気ショックによると殺が認められている。さらに同委員会は、動物愛護団体が主張するほど、電気ショックは一般的には使われていないと主張している。
ニューヨーク州の電気ショックによると殺禁止法案は3月、買春問題で辞任したエリオット・スピッツァー前州知事が辞任直前に署名した。現時点までに同法の違反は報告されていない。
毛皮のために動物を殺すことの是非に関する論議は過熱気味だが、ニューヨーク州議会ではこの法案について民主・共和の両党から強い支持を集めた。
http://www.usfl.com/Daily/News/08/05/0502_023.asp?id=60436