JAVA 動物実験の廃止を求める会 酪農学園大学を告発 - 内部告発した学生はその後(2008年)自殺
この件はマスコミでもとりあげられました。読売新聞 北海道版(2009年 7月15日)
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- 解剖用牛処分巡り酪農学園大学長告発 東京の団体、地検に。
江別市の酪農学園大学が、解剖用の牛を麻酔を使わずに殺処分しているなどとして、動物保護団体「動物実験の廃止を求める会」(本部・東京)が14日、同大の谷山弘行学長を動物愛護法違反容疑で札幌地検に告発したと発表した。
同会によると、同大はこれまで、牛の病理解剖や解剖実習などで年間約500頭を使用しているが、麻酔などを使わずに殺処分しており、「動物に苦痛を与えないことを定めた動物愛護法に違 反する不正な行為」などと主張している。
これに対し、酪農学園大学学務部は、「告発状を見ておらず、正式なコメントは差し控えるが、動物実験には、規定をそろえて対応している」としている。
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告発内容は、獣医学科での、牛の殺処分方法に対する学校のやり方に対するものです。
告発は獣医学科の学生からの内部告発に端を発しています。この学生は、その後自殺したそうです。心からお悔やみを申し上げます。牛の件で深く傷つき、苦しんでいたそうです。
動物の命。他者の痛みを理解できない人間がこういうふうに生み出されていくのでしょうか。
殺すことが許されているとはいえ、それは生きているものの命を奪うという考えがあまりにも希薄なのではないでしょうか。動物が苦しみ死にいく姿を見て笑って馬鹿にする、という人間がまともな人間とはどうしても思えません。教育云々の前に人として何かが欠落していると思います。
そして当たり前のように行われている命を奪うという行為が本当に仕方ないことなのかどうか、他の殺さない方法で同じような結果を出せないのかどうか、今一度考えてほしいと思います。
動物実験を行う教育の現場では、学生が望まない場合は、他の方法で単位がとれるなどの道をどの大学でも積極的にとりいれ、また市民に見える形で殺される動物の数や痛みを減らす努力をしてほしいと思います。
------ 学生からの内部告発内容 ここから------
筋弛緩剤を頸静脈に打ち、牛が倒れたら「足結び係」が足を結び「放血係」が首を刀で裂き、 頚動脈を引き剥がし、鉗子で動脈を挟み、ハサミで切れ込みを入れ、バケツ につながるチューブを動脈内に挿し込み、鉗子をはずし放血をする。
眼瞼反射や肛門反射で死を確認し、足のロープにフックを掛け、吊り上げて体重を量る。解剖室中央に牛を移動させ(天井からフックのついた牛を左右に移動できる機械がある。有線のリモコンで操作。)頭をはずし、また牛を移動させ、台に降ろし、四肢をまずはずし、そのあと「腹出し係」がお腹を刀で裂き、腸、胃、肝臓などを取り 出す。
そして「胸出し係」が胸くうを空け、肺と心臓を取り出す。一方では「脳出し係」が 脳を出している。子牛の場合は、ドンと押せば倒れるので、その要領で倒し、足を結び、いきなり刀で首を裂く。時折、子牛を連れてくる研究室の学生がキシラジンを打っていたが、牛の意識ははっきりしていた。
子牛の場合はチューブを動脈内に挿しはせず、ズバっと切って血が流れるままにする。動脈は体の深部にあるので、深く切る。殺される牛の中にはそれほど弱っていない牛もいた。
その際、牛がモーモー!!!!!!とひどく苦しそうに、大きな叫び声をあげることがあったが、放血を担当していた当時の病理学教室の大学院生がそれに対し、
「モーモー!!!!!だってよ、アハハハハ!!」と 笑ったこともあり、その光景はまさに地獄絵図のようだった。まだ鳴いている子牛に先生が近づき、刀で気管を切り裂いたこともあった。
------ 学生からの内部告発内容 ここまで------
http://www.java-animal.org/jan/090822.htm
- 1.マスコミに意見を送ってください。
この問題をとりあげてくれるようマスコミに意見を送ってください。
http://hasenet.org/links/mascomi.html
2.地検へ意見を送ってください。
事実確認と事実であれば動物愛護法違反で厳しく対応してほしい旨意見を送ってください。
札幌地検
http://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/sapporo/sapporo-chiken_hp/inquiry.html