週刊現代4・23号。
この号のほとんど、その後の号も原発関連記事でしめられています。
週刊現代HP
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/
次の2つは特に興味深かったです。
1つは 迫害され続けた京都大学の原発研究者たち
1つは 原発がどういうものか知ってほしい
●原発がどういうものか知ってほしい
記事の中の次の文章が心に残りました。
”作業者全員が毎日被爆をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事。”
”被爆なしに原発は動かない。 ”ということ。
この原文を作られた平井さんは1995年に「地震と原発」という冊子を自費出版していました。それは大地震により原発の大事故が引き起こされる危険性を感じ取って書かれていました。
地震と原発に収録された平井さんの文章を抜粋した冊子「平井憲夫さんのお話」の中にこの原発がどういうものか知ってほしいが掲載されたとのことです。
その後この冊子を作成したPKO法雑則を広める会の佐藤弓子さんはJanJanに平井さんの文章の掲載を許可し、そこからネット上で広まっていきました。
平井さんは原発の現場で監督して働いてきました。
配管が専門です。現場作業員は下請けの下請けの下請けの下請け・・・
ホームレスや日雇い労働者たちからなり、素人ばかり。
何が手抜きで不正かもわからない素人の人たちが原発を作ります。
設計は一流でも現場は素人ばかり。
作業者全員が毎日被爆をする。
それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事。
現在ネット上で検索するとたくさんでてきます。全文ものっていました。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
原発がどういうものか知ってほしい 最終段落より。
原発がある限り、安心できない
チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。
でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。
原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。
みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。
それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。
そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。
だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。
ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。
原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。
何が安全でないのか、どう安全でないのかは全文をお読みください。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
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●迫害され続けた京都大学の原発研究者たち
京大のお話は、原発反対の研究者は、昇進しない、尾行される、研究費
はつかない、研究費申請しても落ちる、など 熊取6人組といわれた業
界では反原発の専門家たちのことが書かれています。
それでも京大はこの人たちの席は確保するだけよいらしく、東大は反原
発研究者は受け入れられないそう。
熊取6人組といわれた業界では反原発の専門家たち。
今中哲二氏、小出裕章氏、海老澤徹氏、小林圭二氏、川野真治氏、瀬尾
健(故人)氏
その熊取6人組の皆さんの言葉
小出氏
4月29日/悲惨を極める原子力ー終焉に向かう原子力」講演資料
http://chikyuza.net/n/archives/9063
今中哲二氏
チェルノブイリ事故の汚染実態からみた、福島県内の放射能汚染の状況
小出氏 隠される原子力